ここは、“不思議”という
魅力に包まれた場所。

菅島 しろんご祭

一斉に海女たちが海に潜り、最初につがいの鮑を見つけた人が、その年の海女頭となる。綺麗な海に点在する海女の白い姿とカラフルな浮き輪がどこか可愛らしくも見える。

相差天王くじら祭

相差で開かれるくじら祭。海女さんや子供達がくじら神輿をかついで、街を練り歩き、最後は海に運ばれる。キッチュな趣の神輿と厳かな神事の組み合わせがどこかシュール。

神島

鳥羽市から14kmほどの沖合にある神島。三島由紀夫の『潮騒』の舞台として知られ、三島は実際にここに滞在して小説を執筆した。元旦にはゲーター祭りと呼ばれる不思議なお祭りが行われる(ここ数年は人手不足のため休止中)が、一説には中世の太陽信仰の名残りともいわれるなど、様々な伝承が残る島。

監的哨跡

神島にある監的哨(かんてきしょう)跡。戦時中、旧陸軍の射撃訓練において着弾地を目視する施設として造られた。三島由紀夫の『潮騒』で、重要な場面の舞台として描かれている。いわゆる戦争遺構物だが、私が訪れた時は深い霧に包まれて、いっそう神秘的な雰囲気が漂っていた。

三島由紀夫の部屋

『潮騒』執筆のために、三島由紀夫が神島に滞在していた時に使った家。当時の漁業組合長の家で、部屋は当時のまま残されている。作品はその後ベストセラーとなり、三島の代表作のひとつとして、世界にも数多く翻訳された。部屋は素朴な日本家屋だが、どこか凛とした空気が漂い、ここに座る文豪の端正な姿を想起させた。

白滝大明神

白滝さん、の名前で市民から愛される白滝大明神。滝にしめ縄を飾り、聖地として崇めている場所は多分日本でも少ない。古くから修験道の聖地として知られ、現在も滝行者が後をたたない。パウダールームなども完備されていて、女性でも滝行がしやすい場所として有名。厳かな雰囲気ながら、その小ぶりな佇まい故かどこか親しみも感じさせる、不思議な滝。

海女さん

伝統的な海女の衣装を着た、海女の野村禮子さん。50年以上海に潜り続けてきた、大ベテラン。頭の星はセーマン・ドーマンと呼ばれる海女のお守りを意味するシンボルで、一説には陰陽師の安倍晴明と、そのライバルとされた芦屋道満に由来すると言われる。

旧鳥羽小学校

1929年に建造され、2008年まで使われた重厚な建物。一時は取り壊しに向けて準備が進んでいたが、卒業生らの請願により、文化財として保護されることが決定した。中は一般公開されていない。写真は理科室にあった、イルカ?の骨と、実験道具。

WONDERLAND

写真家 佐藤健寿さんが
独自の視点で切り取った、
不思議な鳥羽を紹介します。

写真家 佐藤健寿『奇界遺産』 写真家 佐藤健寿『奇界遺産』