くらしの情報 > 市政情報 > 鳥羽市長のページ > 中村欣一郎市長の「山椒は小粒でも・・・」 > vol.37それって「お門違い」
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更新日:2020年9月1日
8月初め、友人からLINEで連絡が来ました。「鳥羽市のチラシが今、テレビで紹介されているよ」というものでした。何のことかな?と思いニュースを確認してみると、7月末に市が作った差別防止チラシが大きく拡大されて、「こんな行為はみなさん、やめましょう!!」とアナウンサーが力説していました。
鳥羽市では「コロナ差別」が起きないようにと啓発のためのチラシを作りました。そのチラシが驚いたことに民放の情報番組のパネルとなって使われていたのでした。ほかの自治体のように、倫理観に訴える前に、「そもそも責める相手が間違っている」という表現に注目が集まったのではないでしょうか。
コロナ差別については残念ながら、いくつかのまちでも起こってしまっていると聞いています。PCR検査の結果、陽性と判定が出るやいなや、どこの誰なのか一生懸命探そうとしたり、憶測や推測でウワサしたり、誹謗中傷したりする人があらわれます。
私が怖いなと思うのは、みなさん知らず知らずのうちに善意や正義感でやってしまうことです。つまり誰でもコロナ差別の加害者になりうるということです。そもそもウイルス感染は風邪やインフルエンザと同じように、どれだけ気を付けても完全に防げるものではないのです。誤った情報をいたずらに拡散することは人々の不安を煽あおり、感染拡大防止の妨げにもなりかねません。悪いのは人ではなくウイルスです。感染した人を責めるのは「お門違い」なのです。
今月の広報には「STOP!!✋コロナ差別」啓発クラフト絵本が折り込んであります。今さらと言われるような手洗い・うがい・マスクや、3密回避ですが、この生活様式こそが感染防止に効果をあげていると言われています。この地道な行動を通じて幸せな鳥羽をつくっていきましょう。同じ呼びかけでも、少し趣向を変えて小さな本になるよう仕立ててあります。子どもさんだけでなく大人のかたも童心にかえってまずは指先4 4 からコロナ差別について考える機会になれば幸いです。
※ お門違い…目指すところを取り違えていること。見当違い。筋違い。
8月4日、10日放送のCBCテレビ(ゴゴスマ)で紹介されました
こんな風に出来上がってきます
新しく始まったこのコーナーでは、市長の政策上の考え方や、その時々の話題に沿った思いなどを市長自身が執筆します。
そして、市民のみなさんからいただいた感想やご意見をこの「通信ボックス」で紹介したり、改めて市長からご返事を掲載しながら、双方向の意見交換をしたいと思います。みなさんの積極的なご参加をお願いします。
総務課秘書広報係(〒517-0011鳥羽市鳥羽三丁目1番1号、FAX0599-26-2474)または、市のホームページ(http://www.city.toba.mie.jp/top.html)のトップページの「ご意見・ご質問」へ。
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