ダニの感染症に注意しましょう
野山には「ウイルス」や「リケッチア」という病原体を保有するマダニが生息しています。この病原体をもったマダニに刺されることで、以下のような病気になることもあります。治療が遅れると命にかかわることがあるので、症状が出たら、直ちに医療機関に診察してもらいましょう。
マダニで感染する主な病気と症状
日本紅斑熱
「リケッチア」という病原体を保有するマダニに咬まれ、感染することで引き起こされる病気です。咬まれてから1~2週間後に発症します。主な症状は、体がだるい、高熱、頭痛、筋肉痛、発疹などです。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
「SFTSウイルス」を保有するダニに咬まれ、感染することで引き起こされる病気です。咬まれてから6日~2週間後に発症します。主な症状は発熱、消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)などです。
家庭でできる対策
マダニは春から秋にかけて活動が盛んです。仕事、レジャー等で野山に立ち入るときは、ダニに刺されないように注意しましょう。
野山に立ち入る際の注意事項(マダニに咬まれないことが大切)
- つばのついた帽子、長袖、長ズボン、丈の長い長靴、手袋などを着用し、肌の露出を避けましょう。
- イカリジンやDEET(ディート)という成分を含む虫よけ剤に補助的な効果があるといわれています。
- 野山に立ち入った後は、家の外で服や体をはたき、マダニを落としましょう。
- 野山に立ち入った衣服は、すぐに洗濯をするか、ビニール袋などに入れ、密封し保管しましょう。
- できる限り早くシャワーを浴び、マダニに刺されていないか全身(特に頭髪部、首、脇の下、脇腹、足の付け根、ひざの裏等)観察しましょう。
マダニに刺されていた時の注意事項
- マダニに咬まれたときは、ダニを指でつぶさないよう、頭部をピンセットで挟んで、まっすぐ引き抜いてください。
- 自分で取れない時や、マダニの一部が皮膚に残ったときは、最寄りの医療機関に相談しましょう。
- 受傷後1週間程度は体調の変化に注意してください。上記の症状があれば、早急に医療機関を受診してください。
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更新日:2022年03月31日