鳥羽市立海の博物館
経緯とこれから
海の博物館は、昭和46年に鳥羽一丁目で開館し、平成4年に現在の浦村町へ移転しました。これまで数多くの海に関係する貴重な民俗資料を収集し、保管・展示をするほか、海女文化や海の環境保全などを広く紹介する博物館、社会教育施設として活動しています。
鳥羽市は、その博物館を運営する公益財団法人東海水産化学協会から土地建物施設や貴重な資料を引き継ぎ、平成29年10月3日から「鳥羽市立海の博物館」として新たにスタートしました。
今後も社会教育施設として、鳥羽の海にまつわる歴史や文化など有形無形の財産を市民のみなさんや観光客のかたに紹介し、知的好奇心を満たしたり、海に関する様々な体験を提供して活用を図っていきます。
鳥羽市立海の博物館の特徴、オンリーワン要素
鳥羽市立海の博物館にはさまざまな特徴があります。代表的な3点について以下のとおり紹介させていただきます。
豊富な文化財
海女漁などの漁撈用具を中心とした国指定重要有形民俗文化財を6,879点所有しており、その数は日本一です。そのほか、実物・記録資料など十数万点の資料を有しています。海との関りが深く、海の文化を大切にしてきた鳥羽にとって後世にも伝えていくべき貴重な資料です。
建物の魅力
平成4年に建設された建物で、現在、東京大学名誉教授である内藤廣さんが設計しました。これまで建築物としての機能・デザインなどが高く評価され、日本建築学会賞をはじめ数々の賞を受賞しています。環境に配慮した機能と洗練されたデザインで、建物としても魅力に溢れた博物館です。
修学旅行や遠足の受け入れ
県内外から修学旅行や遠足などの教育旅行の受け入れを積極的に行っています。海のことを学ぶことができる博物館としてはもちろん、海の博物館ならではの豊富な体験メニューをそろえていることが強みといえます。また、海岸が近いため、博物館見学とフィールドワークを同時に実施できることが教育旅行の受け入れ施設として選ばれる理由の一つです。
鳥羽市立海の博物館の取り組みの方向性
市民や観光客に愛される博物館
市立博物館として、多くの市民のみなさんや観光客のかたが訪れるような社会教育施設としての利用はもちろん、にぎわいづくりの拠点となるような活用を図っていきます。
施設の特性を活かしたさまざまな活用
博物館としての基本的な開館業務を行いながらも、施設の特徴を生かしたさまざまな切り口で活用を図り、海の博物館が本来持つ魅力や新たな可能性を創出していきます。
海女文化の拠点施設
平成29年3月に「鳥羽・志摩の海女漁の技術」が国指定重要無形民俗文化財の指定を受けました。鳥羽を代表する海女文化をこれからも守り、伝えていくため、海女文化の情報発信をするなど拠点施設を目指していきます。
三重大学伊勢志摩サテライト海女研究センターの設置
三重大学が伊勢志摩の活動の拠点として鳥羽市立海の博物館内に「伊勢志摩サテライト海女研究センター」を設置することが決定しました。三重大学では、これまで他大学の研究者をはじめ各自治体や博物館の関係者とともに海女に関する研究活動を展開してきました。今回の海女研究センター設置では、海女をキーワードに海女漁と海女文化に関わる学術的・学際的な教育研究を展開し、伊勢志摩の地方創生に寄与することを目的に取り組んでいきます。
鳥羽市立海の博物館の概要
住所 | 三重県鳥羽市浦村町大吉1731-68 |
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施設名 | 鳥羽市立海の博物館 |
入館料 |
(注釈)小学校就学前は無料 (注釈)団体(20人以上100人未満の団体)は、一般720円、学生320円 (注釈)団体(100以上の団体)は、一般640円、学生280円 |
開館時間 |
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休館日 | 毎年6月26日から同月末日まで及び毎年12月26日から同月30日まで |
その他 | 障がい者手帳、療育手帳又はこれらに代わるものを事前に提示した者及びこれらの者に同行する介護者の入館料は、半額 |
関連リンク
この記事に関するお問い合わせ先
教育委員会 生涯学習課 社会教育係
〒517-0022 三重県鳥羽市大明東町1番6号
電話番号:0599-25-1268
ファックス:0599-25-1263
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更新日:2022年04月22日