市指定文化財 松尾の親取り子取り

松尾の親取り子取り
種別 | 市指定無形民俗文化財 |
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所在地 | 鳥羽市松尾町 |
指定年月日 | 昭和60年12月19日 |
解説 | 松尾町には同族関係とは別に、年齢階層的制度が存在している。公会(くかい)と呼ばれるもので、地下の男性を年齢階層別により、寄老会、中老、若者に分けた、三つの同輩集団によって構成されている。親取り子取りとは、新たに公会入りする若者が、公会の成員と親子の縁を結ぶ儀式である。 16歳になった男子は、出生順に五人を兄、それに次ぐ五人を弟に分けられ、これも年齢順の公会の成員5人と、それぞれ親一人、子二人の親子関係を結ぶために、11月下旬の吉日を選んで、集団で縁組の儀式を行う。親子関係は、年齢的に決められ、この親子がごく近い血縁関係にあたるという、特別な場合以外は変更できない。親子の盃を交わした後は、親類としての付き合いが始まり、親の死亡の際は、墓ほりをはじめ、子は葬式の世話をすることになっている。子のことを烏帽子子と呼ぶことから、元服制度の投影であることが察せられる。 |
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更新日:2022年03月31日