隠殿岡の石造物(3基)

更新日:2022年10月19日

種別 史跡
場所 鳥羽市岩倉町
指定日 平成24年3月1日
【概要】
  墓地に五輪塔(総高163センチ)、宝塔(総高150センチ、宝篋印塔(ほうきょういんとう)(総高150センチ)がある。五輪塔は花崗岩製で、形態的な特徴から鎌倉時代末期から南北朝時代前半頃のものと推定される。宝塔は花崗岩製で、南北朝時代後期から室町時代の特徴をもつ。宝篋印塔は少なくとも3種の部材が混在しており、これらは室町時代と考えられる。
  この五輪塔の存在は、造塔できるだけの有力者(集団)がこの地に居たことを物語る。このタイプの五輪塔は、伊勢志摩では若干知られる程度であり、鳥羽市で確認された意義は大きく、残存状況は良好できわめて貴重である。

 

隠殿岡の五輪塔