地球温暖化防止対策

更新日:2022年03月31日

1.地球温暖化問題とは

現在の地球は過去1400年で最も暖かくなっています。この地球規模で気温や海水温が上昇し氷河や氷床が縮小する現象、すなわち地球温暖化は、平均的な気温の上昇のみならず、異常高温(熱波)や大雨・干ばつの増加などのさまざまな気候の変化をともなっています。その影響は、早い春の訪れなどによる生物活動の変化や、水資源や農作物への影響など、自然生態系や人間社会にすでに現れています。将来、地球の気温はさらに上昇すると予想され、水、生態系、食糧、沿岸域、健康などでより深刻な影響が生じると考えられています。

これら近年の、それから今後数十年から数百年で起こると予想される気候の変化がもたらす様々な自然・社会・経済的影響に対して、世界各国との協力体制を構築し、解決策を見いだしていかなければなりません。これが、地球温暖化問題です。

2.地球規模の気候変化の予測

気候が将来どのように変化するか、世界中の研究機関が、それぞれ開発した気候モデルを使って、コンピュータによる将来の予測を行っています。

気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の 第5次評価報告書にまとめられた世界中の研究機関の気温の予測結果は、以下のようになります。

  • 21世紀末の地球の平均気温は20世紀末に比べ、温室効果ガスの大幅な削減を行った場合は約0.3~1.7℃、非常に高い温室効果ガス排出量が続いた場合は約2.6~4.8℃上昇する。
  • 気温の上昇の程度は地域によって異なり、陸上や北半球の高緯度で大きくなる。
  • 今後の温室効果ガスの排出量が多いほど気温の上昇が大きい。
    非常に高い温室効果ガス排出量が続いた場合、海面水位は21世紀末に約45~82センチメートル上昇すると予測されており、また、今世紀中頃までに北極海の氷が夏季には完全に融けてしまう可能性が高いと予測されています。さらに、極端な高温や大雨の頻度が増加する可能性が高いと予測されています。 

3.日本の気候変化の予測

日本の周辺で起きる気候変化を細かく予測する研究も行われています。今後も二酸化炭素などの温室効果ガスを多く排出(エネルギーのバランスと経済発展を重視しグローバル化が進展する社会を想定)する場合、100年後の日本の気候は次のように予測されています。

  • 気温は現在よりも3℃程度高くなる。予測される気温の上昇は高緯度ほど大きい。
  • 全国平均の年降水量(雨または雪の量)は増加する。これは、地球温暖化によって、大気に含まれる水蒸気量が増えることなどによると考えられる。
  • 日本のほとんどの地域で積雪の量が減る。これは、気温の上昇によって雪ではなく雨が降る場合が増えるためと考えられる。
  • 北海道の内陸部などでは雪の量は現在と同程度か増える。これは、温暖化が進んでも依然として気温が低いためと考えられる。

4.地球温暖化を緩やかにするために私たちにできること

地球温暖化対策の中で一番大きな課題が二酸化炭素の排出量の削減です。二酸化炭素の排出量を減らすには化石燃料の消費を減らす必要があります。 日本の二酸化炭素排出量の約2割は、給湯や暖房、調理のためのガスの使用、電気製品の使用、それに自家用車の利用などにより、わたしたちの日常生活から排出されています。 このような二酸化炭素の排出を減らすため、わたしたちにもできることがあります。

カーテンによる太陽光の調節やクールビズ・ウォームビズによる冷暖房機に頼らないすごし方の工夫、冷房・暖房の温度を控えめに設定する、シャワーを流しっぱなしにしないなどにより、燃料や電力の消費を抑えましょう。

ポットやジャーの保温を控える、電化製品の主電源をこまめに切る、長時間使わない時はコンセントを抜くなどにより、節電を心がけましょう。家族が同じ部屋で団らんすると、暖房と照明によるエネルギー消費を2割減らすことができると試算されています。

通勤や買い物の際に自家用車の使用を控えて、バスや鉄道、自転車を利用したり、自家用車を使うときもアイドリングストップなどの「エコドライブ」を実践しましょう。

誰にでもできる身近なことから、二酸化炭素の排出を減らしていきましょう。

~省エネルギーの取り組みとその効果~

  • エアコンの冷房設定温度を27度→28度
    年間CO2削減量12.4キログラム、年間節約金額約670円
  • エアコンの暖房設定温度を21度→20度
    年間CO2削減量21.8キログラム、年間節約金額約1,170円
  • エアコンを1日1時間短く(冷房)
    年間CO2削減量7.7キログラム、年間節約金額約410円
  • エアコンを1日1時間短く(暖房)
    年間CO2削減量16.7キログラム、年間節約金額約900円
  • 白熱電球→電球型蛍光ランプ
    年間CO2削減量34.4キログラム、年間節約金額約1,850円
  • 蛍光ランプを1日1時間短く
    年間CO2削減量1.8キログラム、年間節約金額約100円
  • 白熱球を1日1時間短く
    年間CO2削減量8.1キログラム、年間節約金額約430円
  • 25インチテレビ(ブラウン管)1日1時間短く
    年間CO2削減量13.1キログラム、年間節約金額約700円
  • 冷蔵庫に詰め込みすぎない
    年間CO2削減量18.0キログラム、年間節約金額約960円
  • 冷蔵強度 強→中にする
    年間CO2削減量25.3キログラム、年間節約金額約1,360円
  • 冷蔵庫を壁から離して
    年間CO2削減量18.5キログラム、年間節約金額約990円
  • 冷蔵庫の無駄な開閉をやめる
    年間CO2削減量4.3キログラム、年間節約金額約230円
  • 電気ポットのプラグを抜く
    年間CO2削減量44.1キログラム、年間節約金額約2,360円
  • 主電源をオフにする(プラグを抜く)
    年間CO2削減量61.5キログラム、年間節約金額約3,300円
  • 間隔をあけずにお風呂に入る
    年間CO2削減量88.9キログラム、年間節約金額約5,730円
  • シャワーの流しっぱなしをやめる
    年間CO2削減量29.7キログラム、年間節約金額約2,920円
  • 温水便座のふたを閉める
    年間CO2削減量14.3キログラム、年間節約金額約770円
  • まとめて洗濯
    年間CO2削減量2.4キログラム、年間節約金額約3,950円
  • エコドライブによる削減
    年間CO2削減量188.9キログラム、年間節約金額約10,090円  

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