スズメバチにご用心


スズメバチの本来の生息地は丘陵や低山地ですが、近年は都市近郊が開発されたことにより、人の生活圏にスズメバチが巣を作るようになりました。
特にコガタスズメバチとキイロスズメバチは順応性が高く、自宅の軒下や庭木の枝に巣ができて困っているとの相談が増えています。
庭木の植え込みに茶色い球や一輪挿しの花瓶のようなものを見つけたら、それはスズメバチの巣かもしれません。
スズメバチの生態
春に冬眠から目覚めたスズメバチの女王は、一匹で巣を作り、産卵し、幼虫に給餌します。初夏には最初の世代の働きバチが羽化し、女王は産卵のみが仕事となります。
9月から10月にかけて巣の個体数は最大になりますので、人の刺症被害もこの時期に増加します。
スズメバチの攻撃
スズメバチは巣を守る本能が強く、不用意に巣に近づくと威嚇・攻撃してきます。日本に生息するスズメバチは約7種類いますが、いずれも強い毒をもっています。
また、毒液は刺して注入するだけでなく、空中から散布することもあります。散布された毒液は警報フェロモンの働きをし、仲間を集めて興奮させるため、集団で襲ってきます。
刺された場合の対処法
一匹に刺されたら、さらに集団で襲われることがあるので、スズメバチを刺激しないようにそっと現場から離れましょう。
応急処置としては、傷口を流水ですすいで毒液を体内から外に出します。患部には抗ヒスタミン軟膏(薬局で販売)を塗るのもよいです。
俗に効くとされているアンモニア水やおしっこでは効果がありません。刺された人の体質によっては、アナフィラキシーショック(アレルギー性ショック)を起こす場合もありますので、吐き気や動悸がひどいようでしたら、すぐに医師の診察を受けてください。
駆除
市では市が管理する土地・施設以外ではハチの巣の駆除を行っておりませんので、ご自宅等にハチの巣がある場合はご自身で駆除されるか、専門業者などに駆除を依頼して頂くことになります。
ご自身で駆除される場合
市ではハチの防護服を貸出しています。
ご利用を希望される方は、希望日時などを環境課へお問合わせください。
なお、ご自身で駆除される場合、ご自身の責任において十分な注意を持って実施してください。
更新日:2022年03月31日