鳥羽市のへき地医療DXの取り組みについて

更新日:2025年03月13日

第4回 Digi田(デジでん)甲子園の結果が発表されました

鏡浦地区で行われている医療MaaS車両を活用したオンライン診療およびタブレット端末を活用した患者移送の事業について、本選出場していたDigi田甲子園の結果が発表されました。
残念ながら受賞とはなりませんでしたが、インターネット投票数は1,777票を獲得することができ、投票数では第6位となりました。
新たな技術を活用して地域のサービスを維持継続していく姿勢を多くの方に共感いただいたと思っています。応援ありがとうございました。

鳥羽市の取り組みについて

本市には、人が多く住む中心部に民間医療機関があり、離島を含むへき地に市立診療所を開設しています。しかし、全国的にも医療人材の不足が懸念されており、また、人口減少の中で患者数の減少は診療収入の先細りにつながっていくことから、今後の医療提供は対面診療だけでなく、より効率的な形に変える必要があります。
高齢化が進む中、少ない医師や看護師で広い範囲の患者をカバーしていく必要があるため、令和2年度からオンライン診療などの医療DXの取り組みを行っています。

鳥羽市における医療課題

・高齢化が進む中、通院困難な患者の増加(これまで通院や見守りをしてきた壮年層の減少)

・将来にわたる医師不足の懸念

・人口減・医療コストの増大

鳥羽市人口推計

課題に対する対応

・居住地に近い場所で医療が受けられる体制づくリ

・少ない医師で広範囲をカバーできる体制づくり

・効率的な診療所の運営

鳥羽市におけるオンライン診療導入の経緯(令和2年度~)

オンライン診療

離島診療所と本土側医師をつないでのオンライン診療の様子

オンライン服薬指導

答志オンライン診療室での薬局からのオンライン服薬指導の様子

送迎

医療MaaS車両での移送の様子

鳥羽市の医療MaaS実証事業の取り組み(令和5~7年度)

医療MaaSとは?…『医療』と『モビリティ』、『ICT』などを掛け合わせることにより、従来の「患者が通院する」、「医師が往診する」以外の方法で、患者の検診や診療、保健指導などのサービスを受けられる取り組みのことをいいます。

鏡浦地区の市立診療所の課題

今までの運用

鏡浦地区で医療MaaS車両を使った実証事業を展開

症状が安定している患者さんや診療所に来るのが難しい患者さんの場合は、自宅近くに車をつけ、車内でのオンライン診療日と対面診療の機会を組み合わせながら、診療を実施しています。

移送イラスト

各地区へ出向いた車内でオンライン診療を行う

カメラ等の機器を車両に積み込み、車内で看護師が血圧などを測定すると、そのデータが診療所にいる医師のパソコンに表示され、医師はそれを見ながら、ビデオ通話を使って患者の診察を行います。
→オンライン診療機器を積んだ車が地区に出向く形を交えることで、外出が難しい患者さんの移動の負担を軽減。
→例えば、石鏡町にお住まいの方も本浦の診療所の開設時間にオンライン診療を受けられる、移送支援で通院できるなど、鏡浦地区全体で診療を受けられる機会が増加。

車内機器紹介
車両内写真

対面診療が必要な場合には診療所まで移送を行う

オンライン診療に加え、何度かに1回は対面診療を行っています。その際、遠くまでは外出しづらい患者さんについては、この車両で鏡浦地区内の診療所まで移送を行います。(医師・看護師の往診・訪問診療にも車両を活用しています。)

この記事に関するお問い合わせ先

健康福祉課 健康係
〒517-0022 三重県鳥羽市大明東町2番5号
電話番号:0599-25-1185
ファックス:0599-25-1166

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