シオミドロ

更新日:2023年10月16日

学名

Ectocarpus siloculosus(エクトカルプス シロクロスス)

漢字名

特になし

生息域

穏やかな海岸や港湾の浅いところ

豆知識

港や定期船乗り場のアンカーロープやフロートなどに絡みついて生えている茶色い色をした長さ20センチメートル程度の海藻である。天然では浅場に生える他の海藻の表面に付着していることもある。海藻と言ってもそうは見えないに違いない。綿をほぐしたような糸が絡まった房状の「ドロドロ」として視界の端に入ったことくらいはあるはずなのだが。この海藻、船体などに大量に生えることで航行速度を落とし、さらには、タンカーなどのバラスト水などに紛れて本来は生えていない国にまで分布を広げ、生態系を乱すことから地球規模でもあまり良い印象を持たれていない海藻でもある。そして食用になることもない。食べても毒はないが、じゃりじゃりしており舌ざわりもよくない。

悪口はこれくらいにしておこう。シオミドロは、コンブやヒジキ、ワカメなどを含む海洋生物中ではその繁殖域の広さや多様性において大成功を収めている褐藻類のモデル生物なのである。モデル生物というのは、そのグループの生物の遺伝的な研究などをする際の代表的な種ということである。平たく言うと、世界中で研究される種類ということだ。実験室内で培養しやすい、世代時間が短い、無菌状態を作りやすいなど様々な条件を満たしている。2010年には全ゲノムの塩基配列が解読された。シオミドロと同じくモデル生物として候補に挙がっていた褐藻こそが、鳥羽の人が愛してやまない「毛のり(カヤモノリ)」であったということもお知らせしておこう。

採取されたシオミドロの写真
港のロープに絡みついているシオミドロの写真

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